透明でつかめない何か
映画「his」を観た。
新宿武蔵野館での舞台挨拶前に📸#氷魚と季節#his #映画his#宮沢氷魚 #藤原季節 #松本若菜 #今泉力哉 pic.twitter.com/yBrpyTvH6d
— 映画『his』公開中 (@his_movie) 2020年1月25日
内容はあえて調べないまま主演の宮沢氷魚さんを生で見てみたいな、という理由で公開2日目の新宿武蔵野館での舞台挨拶を取った。
作品は優しかったり、優しくなかったりする透明だけどもどかしいくらい掴めない世界でささやかに生きる人の物語だった。
岐阜の田舎で世捨て人のように生きる迅
そこにかつての恋人渚が娘を連れてやってくる。
そこから動くふたりの物語。
ワタシもだけど商業BLや同人誌をン十年読み続けている人には(笑)目新しい物語ではないかもしれない。
でも、
ワタシはこの映画がとても好きだ。
渚は可愛いけれど実際は性悪というかどうしようもない男だろうし、
迅は迅で自己防衛線を張って閉じこもっている(まあ、そうせざるを得ないことがあったんだけど)
そんなふたりが再び手を取ってともに歩き出す。
透明なガラス越しに精一杯指を伸ばして、お互いを手繰り寄せようとしているよう。
ホント、もどかしくて切なくて愛しい。
渚の娘空ちゃんの言葉
迅を気に掛ける緒方さんの言葉
カムアウトした迅に応える吉岡さんの言葉
離婚裁判でのやり取り。
渚の妻玲奈と迅に惹かれる美里ちゃん、ふたりの女性の想い。
観た人の中に残る言葉がたくさんある。
そんな映画。
主演の氷魚さんと季節さん。
ただただ、存在が美しかった。
舞台挨拶で言っていたカットされた渚のセーターのシーン。
円盤特典で入れてください、お願いします。